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大企業病を防ぐには

大企業病を防ぐには

売上高や利益が堅調に上がっていくとどうしても各個人の慢心や努力不足による利益が落ち込むフェーズがやってくる。これは、どの企業でもおきることでいわゆる大企業といいます。給料が上がっているからいまのままでいい。という気持ちのせいで売り上げとともに利益が落ちていきます。

当たり前ですが、利益を稼がないと会社はつぶれます。利益あっての給料、光熱費、福利厚生費になります。そこを働かない気持ちだったり、なあなあですましてしまうといつかは倒産という形で痛い目にあたります。自分の会社で好きだったら一生懸命貢献していきましょう。

大企業を防ぐための具体的な例を挙げています。一緒に考えてみましょう。


✅ 1. 意思決定のスピードを意識する

  • 対策:現場に裁量を与える、意思決定権限の委譲
  • 目的:上層部への過剰なエスカレーションを防ぎ、スピード感を保つ

✅ 2. リスクを恐れすぎない文化

  • 対策:チャレンジを評価する仕組み(失敗しても学びがあればOK)
  • 目的:保守的な姿勢からの脱却、新しい挑戦を促進

✅ 3. 成果主義ではなく“価値主義”

  • 対策:単なるKPI達成ではなく、顧客・社会への価値提供を軸に評価
  • 目的:形式主義・数字合わせの仕事を減らす

✅ 4. 現場と経営層の距離を縮める

  • 対策:ボトムアップ型の提案制度、経営層の現場訪問や対話の場
  • 目的:トップと現場の感覚乖離を防ぎ、組織の健全性を保つ

✅ 5. 組織に新陳代謝を取り入れる

  • 対策:人事異動だけでなく、外部人材の登用、ジョブローテーションなど
  • 目的:内向き・同質性の高い組織風土を回避

✅ 6. 小さな「ベンチャー部隊」をつくる

  • 対策:スピンオフ的な部署、スタートアップ的な文化をもったチームの育成
  • 目的:柔軟な思考とスピードを組織に注入する

✅ 7. 「なぜやるのか?」を問い続ける

  • 対策:業務プロセスや資料作成において、常に目的を明確にする文化
  • 目的:ムダな業務・形式的な作業を減らす

✅ 8. 顧客との接点を増やす

  • 対策:定期的なフィードバック、顧客と直接話す機会の確保
  • 目的:社内論理で完結せず、常に外を見る姿勢を保つ

基本的には、大企業病は慢心から始まります。うちの会社は今期は利益がでて給料が上がっているからラッキーと思うと自然とその会社はつぶれていきます。上場企業であれば、考え方は違いますが、500億円以上稼いでいる会社は大企業病に陥る傾向にあると思います。大企業病で潰れていった会社はたくさんあります。ひとつに中内さんのダイエーです。

財務諸表も厳しく、ワンマンであったため誰も中内さんに意見が言えなくてついには倒産に追い込まれました。新陳代謝を意識して会社のトップを長年行うとセンスが違っていきます。世代交代を意識して会社経営を行い、社員にも意識させることが大事だと思います。

以下に、大企業病を防ぐための具体的な社内制度や取り組み例を、実際に成果を挙げている企業のケースも交えて紹介します。


🌟 1. 【制度】「ミニCEO制度」(富士通・サイバーエージェントなど)

  • 概要:1つの事業ユニットに責任と裁量を与え、ミニCEO(事業責任者)として収益管理・意思決定を行わせる制度。
  • 効果:意思決定が早くなり、社員の当事者意識が高まる。
  • 防げる症状:縦割り・指示待ち・責任の所在不明

🌟 2. 【取り組み】「失敗賞」(リクルート、グーグルなど)

  • 概要:「挑戦したが失敗したプロジェクト」も正当に評価し、称える文化づくり。
  • 効果:リスクを恐れずに新しいことに挑戦する心理的安全性が生まれる。
  • 防げる症状:保守的な文化・前例主義

🌟 3. 【制度】「役職をなくす・フラット組織」(サイボウズ、メルカリなど)

  • 概要:形式的な肩書きを減らし、役職でのヒエラルキーではなく、役割ベースの協働に。
  • 効果:現場の声が通りやすく、上下関係に縛られないアイデアが出やすい。
  • 防げる症状:形式主義・無意味な承認プロセス

🌟 4. 【取り組み】「社内起業制度」(KDDI ∞ Labo、日立の社内スタートアップなど)

  • 概要:社員が自分のビジネスアイデアを提案し、選ばれれば資金・人材を支援して社内で新規事業化。
  • 効果:社員の創造性を刺激し、停滞感を打破。
  • 防げる症状:新規事業が生まれない・変化に鈍い体質

🌟 5. 【制度】「ジョブポスティング制度」(花王、トヨタなど)

  • 概要:空きポストや新規ポジションを社内公募し、自ら異動を希望できる仕組み。
  • 効果:社員のモチベーションや適材適所の促進。
  • 防げる症状:人事の硬直化・年功序列

🌟 6. 【文化】「1on1ミーティングの徹底」(ヤフー、Googleなど)

  • 概要:上司と部下が週1回など定期的に短時間の対話(1on1)を行う文化。
  • 効果:現場の声を拾いやすく、心理的な障壁がなくなる。
  • 防げる症状:現場とマネジメントの断絶

🌟 7. 【環境づくり】「社内の“越境”を促す交流イベント」(電通、楽天など)

  • 概要:部署横断の勉強会・ピッチイベント・アイデアソンなどの実施。
  • 効果:サイロ化(縦割り)の解消、部門間の協働の活性化。
  • 防げる症状:部門主義・内向き体質

🌟 8. 【ツール活用】「ナレッジ共有プラットフォーム導入」(Notion, Slack, Confluenceなど)

  • 概要:誰がどんな情報を持っているかを透明化し、知見を共有する。
  • 効果:情報の属人化を防ぎ、オープンな組織文化が育つ。
  • 防げる症状:情報隠蔽・ブラックボックス化

いろんな企業文化があると思います。ベンチャーや昔ながらの会社で自分ができることは少なからずあると思います。少しでも稼げるように毎日勉強して会社のためではなく、いつか自分のためになります。コツコツと積み上げていきましょう。

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