ただめしを食べさせる食堂が今日も黒字の理由を飲んだ感想
「未来食堂」店主の小林せかいさん著書の「ただめしを食べさせる食堂が今日も黒字の理由」を読んで最初に思い浮かんだ感想としては、目的が明白で準備を徹底的に行っているところになります。
小林さんの有名なところはただめしで貧しい方やその日を食べれない人を救うことだと思いますが、私が感じたことはそこもありますが、テーマではないと感じました。それは、メニューに表れています。この題名を読んだときに思ったのが、こども食堂で食材はNPO法人とかから無料で仕入れてそれを売っているのかなとおもいましたが、全く違く仕入れてしっかりとした定食に変えて提供しているところになります。
普通はただめしときいてなにを思い浮かぶでしょうか。「ただめし?」無料だからNPO法人やボランティア活動の一環なのではないかと感じる人は多いと思います。しかし、しっかりと利益も出しつつ食べれない人の応援もしています。
彼女の経歴をさかのぼってみると、ITエンジニアとクックパッドで働いていたとあります。クックパッドはインターネットで料理のメニューや作り方を見ることができるあのサイトのことです。
これを見るとさすがと思いました。15歳からお店を開くことを目標にしていたと本の中に書いてあった通り、しっかりと前準備を行った結果ここまでのオペレーションシステムの構築ができていると感じます。
本を読み進めてみるとメニューは一日1種類とあります。それが週7日あるので最大30日あるので30種類のメニューを作らなければならないわけです。しかし、前職の経験からつくりかたやわからないことの調べ方など幅広い知識を持って取り組んでいることがわかります。
しかも、ビジネスの基本である品目を絞るというのを意図的か自然的かわからないですが行っている。ただ単にメニューを広げるのは飲食店に関わず、どんなビジネスでも負けるきっかけを作るものになります。しかし、1種類ということで廃棄や皿などの販管費を下げ利益を出す仕組みを作っています。
理想を掲げることは利益を出してから語れるというもので利益を出さずに理想を語ろうとするとただ単位夢物語になりがちです。小林せかいさんの知識と経験と食べれない人におなか一杯食べさせてあげたいという気持ちがここまでつながったと感じます。
起業したい方や、本に興味がある方は1時間くらいで読める文章になっているので気軽に読んでみてください。面白いですし、イメージがしやすいです。