神戸物産 店舗資産ほぼなしの記事から考えること
業務スーパーで有名な神戸物産の記事が上がっていたのでそれを共有していきたいと思います。小売業をやっている会社というのは、基本的には安く仕入れして、高く売るのが基本の商売になります。業務スーパーでは、揚げ物や冷凍食品などのPB食品が有名で安く、購入できることが消費者に受けて売り上げ、利益を伸ばしています。
特に、業務スーパーの特徴的なのは、FC制を取り入れているところです。フランチャイズチェーンを形成して大規模な小売店舗を構築しています。私もよく買い物に利用しています。店舗は繁華街というよりも郊外型店舗にあたるので住宅街に近いので便利です。小売業は立地に売り上げのほとんどが影響するのでいい立地を借りれた方が基本的には勝ちになります。
業務スーパーのビジネスモデルは、フランチャイズ制をひき、ほかの企業にも業務スーパーの看板を立てて認知度向上と原価引き下げを同時に行うことで利益を出す仕組みということでよくできていたと思います。
ただ、神戸物産の資産性には疑問を浮かべます。記事の内容は、資産性の土地や建物をあまり持っていない。本社などを含めてた固定資産は相当低いと書かれていました。ここが神戸物産の弱点になっていくと思います。デフレ期では、現金があるほうが会社としての力は非常に強くなっていきます。物価が低くなるので土地や建物など固定資産を購入しなくてもどうにかなります。しかし、インフレ期になると現金はほとんど目減りしていきます。土地や建物の資産性が向上していく形を取ります。
固定資産の資産性向上により、銀行からの借り入れ条件や、仕入れ原価の低下にも影響を与えます。土地や建物を借りている場合、土地代が上がったときに対処できません。純粋なマイナスになります。しかも、減価償却費などの実質的な減税処理もできないため税制的にも不利です。また、昔購入した土地や建物の含み資産もないため、経営的にも不調になった瞬間、風が追い風から向かい風に変わります。こういったことから少しづつでもいいので土地や建物の資産性の高いところは自社で持つことをお勧めします。
中小企業の場合でも、同じです。土地は借りていても建物部分だけは自社で行うなどを行うだけで変わっていきます。回転差資金などを生かしてインフレ期にも耐えうる事業ポートフォリオ管理を行ってほしいです。あくまで、素人目線ですが、経営はディフェンシブに、長期で行うものなので、面白いので自分なりに書いてみました。
今後も面白い記事なのがあった場合は、共有していきたいと思います。
参考にした記事
実質無借金経営を貫く神戸物産 「店舗資産ほぼなし」「製販一体」で高収益を実現する独自のビジネスモデルとは? | Japan Innovation Review powered by JBpress



コメントを送信