ユニクロは美しい
ユニクロの品揃え、陳列は非常に美しいです。美しいというよりもきれいでかつ繊細な感じで陳列されてあります。例えば、靴下だと多種多様な色を棚の上まで陳列し、見栄えよく見せているし、取りやすいように靴下の置き方まで工夫してあります。私の仕事柄、小売り業界はいろんな店舗を見学していますが、ユニクロが一番面白いし、参考になるところが多くあります。
まず、陳列の仕方、次に価格、POPの大きさ、時給、従業員の人数など店舗を見学するときに見るところはいろいろありますが、ユニクロといえば、陳列と品質と価格のバランスだと感じています。
一昔前のユニクロは安かろう、悪かろうのユニクロでした。Tシャツを買ったとしてもユニクロだからしわになりやすいとか、使い切りだからユニクロでいいっかという風に、ユニクロ下げが多く、主婦層の中でもユニクロはチープなイメージがあったと思います。しかし、今では逆転現象になっていてある程度の品質を担保しつつ、価格も抑えめね服というイメージがあります。
ユニクロは日本人の制服です。日本人全員が来ているといっても過言ではありません。品質も良く、価格も安く、しかも、ロードサイドに店舗も構え始めたので近くだから行きやすいという風にユニクロは進化していっています。服は、ユニクロでほとんど決まりかなと思います。利益率も高く、海外に出ている企業としてナショナルチェーンとして誇りに思います。これからもどんどん進出していってほしいと感じます。
次に陳列の工夫ですが、まず視覚情報が見やすいというのがあります。服はどうしても暗い色が多く、見栄えとしてはよくありません。ジーンズであったり、Tシャツであったり、シンプルな色になると黒、白に偏りがちで売場の活気が出てきません。しかし、ユニクロは靴下の色や商品パッケージの色を暖色系にするなどして工夫しているのでそこにない色や温かみを感じることができ、購入意欲を掻き立てます。
しかも、デフレが終わり、インフレの波まで来ているので物価高騰の影響で相対的にユニクロは安く感じます。そうなってくると主婦層はユニクロに行くということが習慣化されます。売場がきれいで、陳列も見やすくなっているので買い物がしやすい完璧に近い状態になっていると思います。ぜひこれからもユニクロには学ばせていただきたいと思います。



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