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ロバート・キヨサキ『金持ちの投資ガイド』を読んで気づいた“お金持ち”の本当の思考法」

ロバート・キヨサキ『金持ちの投資ガイド』を読んで気づいた“お金持ち”の本当の思考法」

ロバート・キヨサキ『金持ちの投資ガイド』を読んで気づいた“お金持ち”の本当の思考法」


1. はじめに

ロバート・キヨサキといえば『金持ち父さん貧乏父さん』が有名ですが、この『金持ちの投資ガイド』は、より具体的に「金持ちはどのように資産を増やすのか」を解説しています。
投資のノウハウ本というより、「お金持ちマインドの育て方」に重きを置いた本で、読後は“自分が今どのレベルにいるのか”を強烈に意識させられます。


2. 金持ちの投資は3つのレベルに分かれる

キヨサキは、投資家を3つのレベルに分類します。

  • レベル1:普通の投資家(証券口座で株や投信を買う人)
  • レベル2:洗練された投資家(市場や会計に詳しく、タイミングを見て投資)
  • レベル3:金持ちの投資家(事業・不動産・大きな仕組みに直接投資する人)

読んで一番刺さったのは、「レベルが上がるほど、他人のルールではなく自分のルールで投資する」という考え方です。
普通の投資家は銀行や証券会社の商品に頼り、情報も外部から受け取ります。
一方で金持ちは、自分で投資案件を作り出し、そこに他人のお金や仕組みを組み込む——つまり「投資の舞台監督」になっているのです。


3. 本書から得た3つの学び

  1. 「お金を稼ぐ力」と「お金を運用する力」は別物
    多くの人は稼ぐことだけに集中し、増やす方法を学びません。キヨサキはこの差こそが金持ちとそれ以外を分ける最大の要因だと指摘します。
  2. 負債は敵ではなく道具
    「良い負債(キャッシュフローを生む借金)」と「悪い負債(消費のための借金)」の区別は有名ですが、本書ではさらに踏み込み、「負債を使わずして大きな富は築けない」という実例が多く登場します。
  3. 税金は最大のコスト
    金持ちは合法的に税金を減らす仕組み(法人、不動産控除、再投資など)を理解しています。普通の投資家が“利益の3割”を税金で失う一方、金持ちはその分を再投資に回して資産を加速的に増やします。

4. 読後に感じたこと

正直、読み進めるほど「自分はまだレベル1と2の間だな」と思い知らされました。
証券口座での株取引はできても、投資案件を作るところまでは踏み出せていません。
ただ、本書が背中を押してくれたのは、「今の自分のステージを正確に認識することが第一歩」という点です。
いきなりレベル3に行く必要はなく、情報収集・人脈づくり・小規模な事業投資など、準備段階の行動を今日から始めることが大切だと感じました。


5. まとめ

『金持ちの投資ガイド』は、「どう投資するか」だけでなく「どういう投資家になるか」を考えさせる本です。
もしあなたが今、NISAや投資信託だけで満足しているなら、この本は視野を広げるきっかけになります。
投資の世界では、情報を待つ側ではなく、情報を生み出す側に回る——それこそが金持ちになるための必須条件なのだと強く感じました。

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