×

【新しい投資の形】好きな野球・サッカーチームを応援する「スポンサー投資」という考え方

【新しい投資の形】好きな野球・サッカーチームを応援する「スポンサー投資」という考え方

【新しい投資の形】好きな野球・サッカーチームを応援する「スポンサー投資」という考え方

株式投資と聞くと、「利益を出すため」「将来の資産形成のため」という目的をイメージする人が多いかもしれません。もちろんそれは投資の本質ではありますが、実は「好きな企業や団体を応援する」ことも、立派な投資の動機になります。

その中でも近年注目されているのが、「スポーツチームのスポンサー企業に投資する」というアプローチです。これは、野球やサッカーなど、プロスポーツを支えている企業に出資することで、間接的に自分の好きなチームを応援するという、新しい形の応援スタイルとも言えます。

今回は、この「スポンサー投資」の考え方と実際の企業例を紹介しながら、楽しみながら投資を続ける方法についてお話しします。


スポーツチームとスポンサーの関係

プロ野球やJリーグのチームは、テレビ放映権料やチケット収入に加えて、スポンサー企業からの資金提供によって運営されています。ユニフォームやスタジアムの広告に企業ロゴが目立つのもそのためです。

つまり、スポーツチームはスポンサー企業の支援があってこそ成り立っており、スポンサーはチームの「裏方」として欠かせない存在です。

そのスポンサー企業が上場している場合、私たちはその企業の株を購入することができます。そして、その企業の業績が良くなるほど、スポーツチームへの支援も安定・拡大していく可能性があります。


プロ野球でのスポンサー投資の例

福岡ソフトバンクホークス × ソフトバンクグループ

もっとも有名な例の一つが、福岡ソフトバンクホークスとソフトバンクグループの関係です。ホークスはソフトバンクグループの子会社であり、親会社は東証プライム市場に上場しています。

ソフトバンクグループは通信・テクノロジー業界の大手であり、孫正義氏率いる戦略的投資会社としても有名です。通信事業やアリババ株などの影響もありますが、同時にプロ野球という文化面でも貢献している企業です。

ホークスファンであれば、ソフトバンクグループの株主になることで、間接的にチームを支える形になります。

阪神タイガース × 阪急阪神ホールディングス

阪神タイガースの運営会社は阪神電鉄、さらにその親会社が阪急阪神ホールディングスです。このホールディングスは東証プライムに上場しており、鉄道・不動産・ホテルなどの事業を展開しています。

タイガースファンにとっては、長年チームを支えるこの企業の株を保有することで、愛着をもって応援することができるでしょう。

読売ジャイアンツ × 日本テレビホールディングス

ジャイアンツの親会社である読売新聞は非上場ですが、テレビ放映権などで密接に関係する日本テレビホールディングスは上場企業です。ジャイアンツ戦の中継などに関心がある方は、日本テレビの株主としてその放送体制を支えることも、間接的な応援になります。


Jリーグでのスポンサー投資の例

Jリーグは企業色をやや薄めたクラブチーム形式を採用していますが、それでもスポンサー企業の存在は非常に大きな意味を持ちます。

浦和レッズ × 三菱自動車

浦和レッズは、三菱自動車が設立したチームであり、現在もメインスポンサーです。三菱自動車は東証プライムに上場しており、レッズファンにとっては馴染みのある企業です。

ガンバ大阪 × パナソニック

パナソニックはガンバ大阪の筆頭スポンサーであり、スタジアムの命名権も取得しています。チーム名の由来や理念にもパナソニックの影響があり、ファンにとっては非常に強い結びつきが感じられる企業でしょう。

鹿島アントラーズ × 日本製鉄

鹿島アントラーズは、かつて住友金属が設立したクラブであり、現在もその流れをくむ日本製鉄が関係しています。日本の重厚長大企業の一角であり、製造業に興味がある投資家にも魅力的な企業です。


応援投資のメリットと注意点

メリット

  1. 応援する気持ちが継続的な投資につながる
     好きなチームを応援する気持ちは、一時的な値動きに動じずに長期保有を続ける原動力になります。
  2. 企業への理解が深まる
     スポンサー企業について調べる中で、その企業の事業内容やビジョン、社会貢献について学ぶことができます。
  3. 配当や株主優待が受けられる
     企業によっては、配当や株主優待を通じてリターンを受けられるケースもあります。中にはスポーツ関連の特典がある企業も。

注意点

  1. 株価の変動リスクはある
     あくまで株式投資であるため、企業の業績や市場全体の影響で株価が下がるリスクもあります。感情だけで投資判断をしてはいけません。
  2. 応援=儲かるとは限らない
     応援したい気持ちは大切ですが、それだけで株を購入するのは危険です。しっかりと財務内容や将来性を見極めた上で判断しましょう。
  3. すべてのチームが上場企業と関係しているわけではない
     中には非上場企業がスポンサーになっている場合や、親会社が上場していないケースもあります。

応援と資産形成を両立しよう

スポーツチームを応援する方法はさまざまですが、株式投資という形で関わるのは非常にユニークで、かつ経済的な視点も得られる手段です。

もちろん、投資は自己責任ですし、リスクも伴います。しかし、自分の好きなチームとスポンサー企業について深く知ることで、「お金」と「情熱」をバランスよく結びつけることができるでしょう。

好きなチームの試合を見ながら、「このチームのスポンサー企業に投資している」という意識があるだけで、観戦の楽しみもひと味違って感じられるはずです。


まとめ:スポーツ×投資の新しい楽しみ方

  • プロ野球やJリーグのチームはスポンサー企業によって支えられている
  • スポンサー企業が上場していれば、株を購入することで間接的に応援できる
  • 応援する気持ちが投資継続の原動力にもなる
  • 注意点として、企業分析やリスク管理は欠かせない

「応援したいから株を買う」──そんな気持ちから始まる投資も、立派な第一歩です。ぜひ、あなたも「好きなチームを支える投資」を検討してみてください。

コメントを送信