昇進は喜びか、苦しみか。仕事がつらいと感じたときに乗り越えるための考え方
昇進は喜びか、苦しみか。仕事がつらいと感じたときに乗り越えるための考え方
仕事がつらい。
そう感じたことがある人は、多くいると思います。
私も今、まさにその渦中にいます。
仕事が忙しい、やることが多い、責任が重い。
それだけでなく、精神的にも体力的にも余裕がなく、日々がギリギリの状態で過ぎていくような感覚です。
特に昇進や役割の変化によって、急激に業務内容が変わると、以前のように「うまく回っていた日常」が一変してしまいます。
この記事では、自身の体験をもとに「仕事がつらいときの心の状態」「昇進後に感じるプレッシャー」「そしてどうやって前向きに立ち向かうか」をお伝えしたいと思います。
同じように悩んでいる方の励みになれば幸いです。
できていたことができなくなる苦しみ
私自身、最近昇進を経験しました。
本来であれば「おめでとう」と祝福される場面かもしれません。
しかし、実際はプレッシャーの連続です。
昇進によって仕事の範囲が大きく広がり、日々新しいことを覚えながらの連続。
慣れ親しんだルーティンが崩れ、部下のマネジメントや社内外の調整、資料作成、プレゼン、意思決定……
一つ一つは大切な仕事ですが、これらがすべて同時進行で降りかかってきます。
その中で、「以前はできていたこと」がうまくできなくなる瞬間があります。
例えば、細かい業務の抜け漏れや、対応の遅れ、判断ミス。
それが積み重なると、「自分は仕事ができない人間なんじゃないか」と不安に陥っていきます。
この感覚、どこかで味わったことがある――
そう思ったとき、ふと新卒の頃を思い出しました。
右も左も分からず、先輩に怒られながら、毎日とにかく食らいついていたあの頃。
「今の自分は、またあの頃の自分に戻ったのかもしれない」と、感じてしまうのです。
精神的にも体力的にも限界に近い日々
仕事の辛さは、単に忙しさだけでは語れません。
感情的につらいのか、精神的に疲れているのか、あるいは肉体的な疲労が続いているのか。
そのどれか、または全部が重なったとき、人は一気に限界を感じるものです。
特に、「責任感が強い人」「まじめな人」「自分に厳しい人」ほど、
他人に弱みを見せられず、自分の中で感情を抑え込みがちです。
「まだ自分はやれる」
「これぐらい、みんな耐えてるはずだ」
「昇進したのに、弱音なんて吐けない」
そう思って、毎日無理を続けてしまいます。
でも、そんな状態が続くと、知らず知らずのうちに心がすり減っていきます。
朝起きた瞬間から重たい。仕事のことを考えるだけで息が詰まる。
そんな状態に、自分が近づいていると気づいたとき、危機感を覚えました。
「やるべきことができない自分」を受け入れる勇気
一番つらいのは、「やるべきことができていない自分」を自覚してしまうときです。
それは決してサボっているわけでも、怠けているわけでもない。
それでも、周囲の期待に応えられていないという実感は、強烈なプレッシャーになります。
しかし、今は視点を変えてこう思うようにしています。
「これは、成長のために与えられた試練なのかもしれない」
「ここを乗り越えたら、今まで見えなかった景色が見えてくるかもしれない」
どんな人でも、成長の瞬間には痛みが伴います。
筋トレと同じで、負荷をかけなければ筋肉はつきません。
今は精神的にも体力的にもつらいですが、未来の自分にとってこの経験はきっと意味のある時間になる。
そう信じて、毎日一歩ずつ進んでいこうと思います。
電通・鬼十訓「仕事は死んでも離すな」
昔、電通の「鬼十訓」というものを読んだことがあります。
その中に、強く印象に残った言葉がありました。
「仕事は死んでも離すな」
「難しい仕事を狙え。 そしてこれを成し遂げるところに進歩がある」
厳しい言葉かもしれません。今の時代にそぐわないという声もあるでしょう。
ですが、私はこの言葉の「やり抜く力」には、今でも共感します。
もちろん、心身を壊すまで頑張る必要はありません。
ですが、今、目の前の仕事から逃げ出したくなるようなとき、
この言葉が自分を支えてくれる瞬間があります。
「ここが正念場だ。今逃げたら、同じ苦しみがまた別の場面でやってくる」
そう思いながら、今日も一歩ずつ目の前の業務に取り組んでいます。
つらい時期を「成長の時間」として受け入れる
時間の流れの中で、今は「停滞」や「後退」に見えるかもしれません。
でも、本当はそれは「充電期間」であり「準備期間」なのかもしれません。
人生には、進んでいるように見える時と、うまくいかないように見える時が交互にやってきます。
でも、どちらの時間も等しく意味がある。
今は「成長するための時間」だととらえて、無理なく、でも諦めずに進んでいきたい。
まとめ:仕事がつらいときこそ、自分の未来を信じて
仕事がつらいと感じるときは、決して「自分がダメだから」ではありません。
むしろ、責任を持って取り組んでいるからこそ、プレッシャーを感じてしまうのです。
・できない自分を責めない
・過去の自分と比べすぎない
・つらい感情を一人で抱え込まない
・今は成長の途中と認識する
・未来の自分のために、いまできることを一つずつ積み上げる
このような視点を持つことで、少しずつ前に進めるはずです。
昇進や変化の中で苦しんでいる方がいたら、ぜひ一緒に乗り越えていきましょう。
もしこの記事が誰かの心に届き、明日少しでも前向きになれたなら嬉しく思います。
そして、何より今の自分にも言い聞かせたいと思います。
「つらい時期こそ、未来の自分を作っている時間である」



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