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「時価総額はなぜ伸びない?営業利益が企業価値を決める」

「時価総額はなぜ伸びない?営業利益が企業価値を決める」

企業の時価総額は、おおまかにいえば営業利益によって決まります。
特に上場企業ではその傾向が顕著で、どれだけ売上が高くても、利益が残らなければ株式市場で評価されにくいのが現実です。

小売業においては、売上規模が目立ちやすく、業界内でも一つの指標として見られがちです。しかし、会社の真の成長力や持続性を測るには、「どれだけ利益を残しているか」が重要です。

ダイエー創業者・中内功氏の有名な言葉に「売上がすべてを癒す」があります。たしかに売上があれば企業活動は活発になり、勢いもつきます。しかし、利益が伴わない売上は、企業を疲弊させるリスクもはらんでいます。この言葉は、今の時代では“半分正解・半分不正解”とも言えるでしょう。


利益を出すためには何が必要か?

利益を生み出すには、単なるコストカットだけではなく、

  • 経費の適正化
  • 粗利益率の高い商品の開発
  • 効果的な販売手法の構築

といった取り組みが必要です。

かつてのデフレ時代とは異なり、現在はインフレの時代です。
物価や人件費、土地や家賃などのコストが上昇し、企業の粗利益率を直接圧迫しています。こうした状況に対応できるのは、経営基盤のしっかりした一部の企業だけ。対応力のない企業は、利益を出すどころか、生き残ることすら難しくなってきています。


上場=ゴールではない

上場企業であっても、時価総額が伸びていない企業は、利益の構造そのものを見直すタイミングに来ているのかもしれません。
もちろん、上場していない企業も同じです。「上場=ゴール」ではなく、むしろそこからが本当のスタートです。

企業には、常に新たな課題が現れます。
一つの問題を解決しても、また次の問題が出てくる。それが当たり前です。


生き残る企業になるために

企業が存続し、社員を守り、成長していくためには、常に良い商品を生み出し、利益を残し、そして未来への投資を続けていく必要があります。

利益は、守りだけでなく攻めの武器にもなります。
時代の変化に対応しながら、持続的な企業価値の向上を目指していきましょう。

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