創業家は持ち株比率をあげよ
株式を保有することが企業を守るための第一優先となります。上場してほとんどの株をもたない創業家オーナーは名ばかりで実体的には、一投資家しかありません。象徴的存在で取締役にははいれるかもしれませんが、取締役社長の肩書以上に持ち株比率や株式保有率がものをいう世界が株式市場になります。敵対的買収や、物言う株主などあらゆる外的圧力から守るためには一定上の持ち株比率を保たなくてはいけません。
昨今、フジテレビで5%以上は軽く購入できるというとSBIホールディングスの北尾社長はおっしゃっていました。大規模な資金を持っている会社では5%以上を購入することは簡単ではないが、無理難題ではありません。特にフジテレビは不動産などの資産性が高いものを持っているため、売却するだけで利益は出てきます。しかも、放送事業会社であるため国から認定をうけ潰れることはないと感じます。
さてここからが本当に伝えたいことなんですが、持ち株比率が低いまたは保有株数が想定以上に低い場合は、自分が社長であってもファンドや物言う株主に逆らえないということです。自分が経営している会社なのにです。あくまで株式会社は株主の所有権です。お金を払って株券として株主は保有しています。保有上位者が一定の意見を言うことは当たり前の世界です。
フジテレビの例は、創業オーナーではありませんがいい過去問にもなります。もし上場しなくても会社を起業するときは、持ち株比率は薄めない方が賢明です。あくまで100%自己株式保有で進めていく方がいいです。年齢を重ねて子供ができ、相続関係で考えるときにやっと持ち株比率を低くすることが望ましいと考えています。
持ち株比率を下げてしまうと、自分がやりたかったことができないです。会社の行く末をコントロールできません。創業家は少なくても(家族含めて)約20%以上は会社の株式を保有していく方がいいです。最悪、何かあったら創業家自身で会社を買い取るレベルの資金力を持ち毎年持ち株を保有を上げていくということをやっていくと、社内では自分が物言う株主になり、外的圧力もなくなります。
並み居る創業家オーナーがいる会社は実は時価総額も高いです。ユニクロ、ソフトバンクグループ、キーエンス、サントリーなど・・・実は、大株主に一定以上の創業家家族が含まれています。自分がファンドの代わりに物言う株主になることで業績を上げています。上場しなくても、株式を保有を営々と続けることで会社の経営を安定的にかつ社員にも満足した給料水準を与えることができます。
残酷な未来を起こさせないために、株式を保有をすすめていきましょう。



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