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永遠のゼロ完結

永遠のゼロ完結

永遠のゼロを最後まで読んで感想としては、純粋に感動しました。戦争の過激さと、感情の高ぶりで昨日はあまり眠れず、悶々としておりました、最近でも、卓球の選手が知覧特攻平和会館に行きたいといったことで神風特攻隊の話も世の中で多く広まり、今の私たちが生きているのでその人たちが頑張って文字通りに身を粉にした結果にすぎないことに気づかされました。

主人公は、宮部久蔵という零戦に乗るパイロットの話になります。数多の戦場をかけ生き残った歴戦の戦士になります。20代前半に妻と子供ができてからまた会うのを生きがいにここまで戦ってきたと思います。最後は、敵の母艦まで行ってはかなく死ぬのですが、そこまでの過程でのエピソードもすごく感情的に書かれており、戦争を知らない私たちに心から訴えかけてくる物語になります。

主人公よりも気になったのは、やはり、大本営の判断と司令官の判断になります。昇進しか気にしなかった人物は、現場だと弱気になると最後に書かれておりました。「確かに・・・」と私は心から納得しました。狭い世界しか生きていないと、昇進しかなくほかの可能性なども捨ててしまうのでどれだけ敵を打ち落としてもあまり関係ないとの感じだったのでしょうか。

また、責任の所在を明確にせず、若い人、ノンキャリアの人を犠牲に本来責任のあるキャリア組の人を生き残らせるという最悪の結果まで生まれています。仕事でも戦争でも共通点は現場が命だということです。現場こそ、何か手掛かりにあるヒントが落ちているし、そこを軽視する人はもう経営者、経営する立場失格だと私は思います。

責任の所在はしっかりと行い、悪かったことは悪いで次に生かす取り組みを行う、責任逃れは一番いけない行為だと思います。しかも、若い人に擦り付けるなどは最低の行為です。今の政治家も一部はこういう人もいると思います。真摯に反省をして次の取り組みで挽回してほしいと思います。

永遠のゼロは2日で読破しましたが、やはり名作です。どれだけ本を読んだとしてもここまで心に訴えてくるものはありませんでした。日本人たるものを教えてくれるものでもありますし、過去の英雄を忘れれません。賢者は過去に学び、愚者は経験に学ぶこのことを意識しながら次に行動を映していきたいと思います。